アベノマスク業者、株式会社ユースビオについてわかったこと

「小さすぎる!」
「給食当番みたい・・・」
などなど、何かと話題の「アベノマスク」
#アベノマスク pic.twitter.com/IZgfGOTE32
— 浦沢直樹_Naoki Urasawa公式情報 (@urasawa_naoki) April 2, 2020
政府は4月7日の閣議決定に基づいて、1世帯に2枚ずつ布製マスクを配布することにしました。
この、通称「アベノマスク」は緊急時の随意契約という形で、競争入札を行わずに発注されました。
もちろん新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐために、対策は待ったなしの状況ですから、競争入札をしなかったこと自体は問題ありません、むしろ素早い対応をするうえで当然だったと思います。
マスクはどこからいくらで購入したの!?
さて調達(購入)したのは良いのですが情報開示はされなければなりません。
社民党の福島瑞穂党首が問い合わせたところ、書面で回答があり、マスク調達の内訳は
・興和 54億8000万円
・伊藤忠商事 28億5000万円
・マツオカコーポレーション 7億6000万円
3社合計で90億9千万円ということでした。
厚生労働省マスク班から今日4月21日、布マスクの全戸配布にかかる企業名、契約内容についての回答がきました。
— 福島みずほ (@mizuhofukushima) April 21, 2020
3企業を合わせても90•9億円で少ないのだが。
また、4企業と言っていたのに3企業という疑問はあるが、3企業と契約金額が出てきました。 pic.twitter.com/jvEGGgIc1b
その後、配布したマスクに汚れがあったり、髪の毛等の異物が混入していたといった問題が相次ぎ、興和と伊藤忠が納入した分は回収するという騒ぎになっています。
<新型コロナ>未配布マスク全て回収 政府と興和・伊藤忠 不良品問題
結局アベノマスクを購入し配布するのにはいくらかかるの?
どんなものであれ、国が行う事業には予算というものがあります。
アベノマスクの調達配布にもそれはあって、令和2年度の当初予算から233億円、補正予算案で233億円と合計466億円が予定されていました。
また内訳として配達費が128億円、マスク調達費が338億円とされています。
んで、上記3社の合計額を併せると90億9千万円なんですが、残りの247億1千万円はどうなっているのか!?
そうか、まだ発表されていない残りの1社が担当しているに違いない!?
マスク調達は予算額より少ない90億円に収まる=菅官房長官 ※ 算数ができないのかな!?
突然出てきた株式会社ユースビオとは?
さて当初からマスクの調達先は4社であると公表されていたんですが、なぜか隠されていた最後の1社
ゲームで言えば正にラスボス感あふれる登場のしかたですが、厚生労働省マスク班からの回答文書には
株式会社ユースビオ
との記載がありました。
厚労省マスク班から本日(4月27日)、妊婦向け布マスクの配付予定枚数、予算額、製造企業名に関する文書が届きましたので、添付いたします。 pic.twitter.com/Wit5kGw3OS
— 福島みずほ (@mizuhofukushima) April 27, 2020
株式会社ユースビオ
法人番号:2380001028430
全国の法人を検索できる 法人.info で調べてみると
住所は福島県福島市西中央5丁目54番6号ということですが、それ以外の情報が全くなく、完全に正体不明、アベノマスク界のラスボスというにふさわしい会社であることがわかります。


おそらくこの会社をめぐっては、今後政府から色々と説明があると思います(無ければおかしいですよね!?)
そして菅官房長官が計算できないふりをした、残りの予算247憶1千万円の行方についても、TVや新聞などのマスコミから追及があると思います(無ければおかしいですよね!?2回目)
スピード感をもって対策することと、使途不明金を放置することは一緒ではない
日本の法律上、問い合わせれば厚生労働省はきちんと回答を出してくれるわけですから、政府も発注先の選定と発注の経緯にかんしてはきちんと回答してくれるはず!
という訳で、不良品のマスクを納入した興和株式会社と伊藤忠商事株式会社および、正体不明のアベノマスク界のラスボス株式会社ユースビオについて、きちんとした説明を求めていきましょうね。